顎が痛い!口が開きづらい!顎関節症って治るの?
顎の痛み、お口の開けづらさといった顎の症状でお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。このような顎のトラブルというのは、長く続くことも多く、とても辛いものです。
実は、顎関節症というのは、色々な原因が複合的に重なって起こることがわかっており、その原因を知ることで、ご自分である程度コントロールが可能なこともあります。
顎の痛み
顎関節症の症状としては次のようなものが挙げられます。心当たりのある人は、顎関節症かもしれません。
歯を早く失うリスクが高くなる
・硬いものを食べると顎が痛む
・口を開け閉めする際に痛む
・何もしてなくても顎が痛い、歯が痛いように感じることもある
顎の雑音
・口の開閉時に関節からコキコキ、ゴリゴリといった音がする
・時々カクッとなる時がある
口を大きく開けられない
・指3本分口が開かない
・口を大きく開けようとすると痛い
顎が疲れやすい
・朝起きた時に顎がだるい
・食べたりしゃべったりしていると顎が疲れる
顎関節症の原因
顎関節症は、噛み合わせの悪さやストレス、歯ぎしりなどが原因だと考えられています。特に最近ではストレスとの関わり合いが大きいと言われることもあります。ですが、実際、このうちの一つの原因から起こるわけではなく、いくつかの原因が重なって顎関節症を起こしているという説が有力になっています。
およそ7割の顎関節症は1年以内に改善
顎関節症の原因が複数あるとなると、治すのも難しいのでは、と思ってしまうかもしれません。ですが、実際のところ、顎関節症の症状は自然に落ち着くことも多いですし、もし歯ぎしりがひどくて起こっている場合には、就寝中に装着するマウスピースで軽快することも多くあります。
また、痛みがある場合には、痛み止めの薬を使ったり、お口が開きにくい場合には、お口を開きやすくする理学療法を行なったりすることで良くなるケースも多くあります。
近年、ストレスや普段の歯の食いしばり、歯を噛み締める癖などによって顎関節症が起こりやすくなることもわかってきています。このようなものは、ある程度ご自分の癖をやめたり、ストレス解消したりすることで解決することが可能です。つまり、患者様ご自身でコントロールできることも多くあるということです。
調査によれば、顎関節症の症状が出ても、約7割の人は1年以内に症状が軽快することがわかっています。また、顎関節症の症状の不快感は、だんだんと感じなくなって気にならなくなることも多いようです。
ただし、辛い場合には我慢せず、歯科を受診して治療を受けるようにしましょう。