怖い親知らずトラブル・・こんな親知らずは早めの抜歯を!
親知らずは、他の歯と比べてトラブルを起こすリスクが高い歯です。ものを噛むのにそれほど関与していない歯でもあるため、抜かれることの多い親知らずですが、とはいえ、必ずしも全ての場合において抜かなければならないというものでもありません。
ですが、やはり、抜かなければ危険な親知らずというのもあります。今回はどんな親知らずが抜くことを勧められるのか、例をあげてご紹介していきます。
親知らずトラブルの例
親知らずトラブルで多いのは、痛みや腫れ、周囲の歯並びを乱してしまう、といったことです。特に、親知らずは喉に近く、歯磨きがしづらい位置にあるため、どうしても周囲が不潔になりやすく、細菌感染を起こしやすい状況にあります。
その結果、なかには細菌感染が喉の奥など周囲の組織にも広がり、入院が必要になったりなど、重篤な事態に発展することもあります。そのため、悪影響を及ぼしている、もしくは及ぼす可能性が高い親知らずに関しては、早めの抜歯が推奨されます。
早めの抜歯が勧められる親知らず
早めに抜歯が勧められる親知らずは、次のようなケースです。
大きめの虫歯ができている
すでに大きめの虫歯ができている場合、もしくは隣の歯に虫歯を作る原因になっている場合には、治療が困難であること、また、治療しても再発のリスクが非常に高いことから、抜歯が勧められます。
腫れている、もしくは頻繁に腫れる
周囲の歯茎が大きく腫れている場合、もしくは、頻繁に腫れる場合には、ひどい状態になる前に抜歯することをお勧めします。
まっすぐ生えない
横向きや斜めに傾いている場合、自然にまっすぐになることはないため、抜歯の対象となります。このような場合には、放置していると虫歯や歯周病のリスクが非常に高いので、トラブルを起こす前に抜歯をしておきましょう。
手前の歯を押している
親知らずが生える際に手前の歯を押し、歯並びをずらしてしまうことがあります。このような兆候が見られる場合には、歯並びの悪化を防ぐためにも抜歯が必要になります。
顎関節症を起こしている
親知らずが生えたことにより、向かい合う歯との位置関係で顎がずれ、「顎関節症」を起こしている場合、親知らずを抜かなければ状況が改善しません。
口内炎を作っている
親知らずが斜めに生えるなどして、歯茎や周囲の粘膜を傷つけ、口内炎を作ることがあります。この場合も親知らずをそのままにしていると、ずっとそのような状況が続くことになってしまいます。
親知らずの周りに嚢胞の影がある
親知らずが骨の中に完全に埋まっていて特に他の歯に影響を与えないならば、通常であれば抜く必要はありませんが、まれに親知らず周囲に嚢胞の影が映ることがあります。このような場合には、後のトラブルを避けるためにも、抜歯が勧められます。