親知らずが口臭の原因になることってある?
お口のニオイは歯磨きをすれば改善することが多いですが、中には歯磨きをしっかりしているにもかかわらず口臭が改善しないという場合があります。
そのような場合には歯周病や虫歯といったことをはじめ、何か病的なものを疑って原因を解決していくことが大事ですが、虫歯も歯周病もないのに口臭があるという場合、親知らずが原因になっていることがあります。
今回は親知らずが口臭を起こしやすい理由、またその解決法についてご紹介します。
親知らずで口臭を起こしやすい理由

◆歯ブラシが届きにくい
親知らずの生える位置は喉の近くで、よほど意識をして磨かなければ汚れが溜まりがちで、そこからニオイを放ちやすくなります。
◆最後まで生え切っていないことが多い
親知らずはまっすぐきれいに生え切らないことも多く、横向きに倒れたまま、もしくは斜めに傾いたまま生えてきて、歯茎がかぶっていることも少なくありません。
このような歯茎の溝に汚れが溜まり、そこから腐敗臭がするといったことも起こりやすくなります。
実際に親知らず生えてきているように見えなくても、歯茎の溝が深くできてしまっていて、その部分に細菌が溜まってニオイを放つこともあります。
◆虫歯や歯周病にかかりやすい
親知らずは歯磨きがおろそかになりやすいことから、虫歯や歯周病になってしまうことも珍しくなく、その病的な部分からニオイを放つこともあります。
親知らずが原因の口臭への対処法
親知らずが口臭を引き起こしていると考えられる場合、口臭の解決法として次のようなことが挙げられます。
抜歯する
親知らず自体が斜め、もしくは横向きに倒れている場合、様子を見ていてもまっすぐ生えてくるという見込みはありません。このような場合には口臭が続くだけでなく、親知らず自体に問題を起こし、歯茎を大きく腫らしたり、大きな虫歯ができたりして強い痛みを起こす原因となりますので、できるだけ早めの抜歯をすることをおすすめします。
歯科医院で洗浄する
親知らずが傾いたりしておらず、生える途中段階で歯茎がかぶっているという場合には、必ずしも抜く必要はなく、生え切るまで様子を見るという選択肢もあります。
ただ、親知らずが全て生えるまでに数か月かかるという場合も多く、その間に口臭が出てしまうということであれば、親知らずが腫れたり虫歯になったりするのを予防するという意味合いでも、定期的に親知らずの周囲の洗浄をしてもらうというのは効果的です。
口臭が歯磨きで改善しない場合というのは何らかの病的な問題があるというサインでもあります。もしそのようなことがある場合には一度歯科で原因を探ってもらうようにし、親知らずがその原因であるならば今回の対処法を参考にしてみてください。