歯ぎしりが歯やインプラントを失う原因に?
歯ぎしりというのは、多かれ少なかれ、ほとんどの人がしていると言われています。実際に歯ぎしりをしていないと思っている人でも、実はやっていることの多い歯ぎしりですが、実は歯を失う大きな原因となっています。
歯を失う第三位の原因「歯根破折」

歯を失う2大原因は、虫歯と歯周病ですが、その次に来るのが歯根破折という統計が出ています。
歯根破折は、文字の通り「歯根が折れる」という意味であり、歯を支える土台となっている歯根が割れてしまうと、抜くしか方法がなくなってしまいます。
この歯根破折の大きな原因になっているのが、歯ぎしりです。
歯ぎしりが歯やインプラントに与える影響
実は歯ぎしりと言っても、色々なタイプのものがあります。一般的に歯ぎしりと思われているのは、歯を強く噛み締めてギリギリ横に擦り合わせる動作をするものですが、それ以外にも、音のしないぐっと噛みしめるタイプのもの、カチカチと上下の歯を合わせるタイプのものがあります。
この中でもいちばん歯にとってダメージが大きいと言われているのは、グッと噛み合わせるタイプのものだとされています。歯ぎしりをしている時というのは、体重以上の力がかかるとも言われており、それが持続的に行われることで、確実に歯にダメージを与えていきます。
また、歯にダメージが加わるということは、インプラントにも同様にダメージを与えるということになります。
歯ぎしりを放置しておくと、歯やインプラントに対して次のようなリスクがあります。
◆歯や被せ物が割れる
天然歯の場合、歯にヒビが入ったり、割れてしまったりすることがあります。被せ物やインプラントのような人工物の場合、割れてしまったり、外れてしまったりすることがあります。
◆歯周病が進行する
歯に強い力がかかりすぎていると、骨に負担がかかりすぎて、骨が吸収し、歯周病の進行を加速させてしまうことがあります。インプラントの場合にも同様のことが起こり、放置していると歯やインプラントを早期に失う原因となります。
歯ぎしりで歯を失った人はインプラントにも要注意

歯ぎしりが原因で歯を失ったと考えられる人は、インプラントをしても同様にインプラントに力がかかり続けてしまうので、インプラントが長持ちしない可能性があります。
そのため、そのような方がインプラントを行う際には、インプラントを歯ぎしりから守る対策をする必要があります。
歯ぎしりからインプラントを守る方法
歯ぎしりの原因として考えられているのは、色々とありますが、ストレスが大きな原因になっていると言われています。それゆえ、ストレス解消するのが根本的な解決にはなります。ですが、なかなかそうは言っても、ストレスを完全に無くすのは難しく、歯ぎしりも意識的に止められるものではありません。
そこで、歯ぎしり自体をなくすというよりは、歯ぎしりから歯やインプラント、骨を守るために、就寝中にマウスピースを装着するという方法が最も簡単です。
マウスピースをつけることで歯ぎしりからくる顎関節症の予防にも効果がありますので、歯ぎしりをしている人にはぜひおすすめです。