歯磨きをしているのにむし歯ができる!その原因とは
ちゃんと歯磨きしているのに、なぜむし歯ができてしまうんだろう?とお悩みではありませんか?
歯磨きをしているのにむし歯ができてしまうのにはいくつかの原因があります。対処法と一緒に見ていきましょう。
歯磨きをしているのにむし歯ができてしまう原因
1.糖質の摂りすぎ
むし歯菌は糖が大好きです。いくら歯磨きをしていたとしても、口の中に糖分が長時間とどまるような食生活をしていれば、むし歯リスクは高くなってしまいます。
たとえば、次のようなケースです。
■間食が多い
間食をする習慣のある人、とくに甘いお菓子や砂糖入りの飲み物をよく口にする、という人はお口の中が酸性に傾きやすくなり、むし歯リスクが高くなります。
■やわらかいものばかり食べている
繊維質の野菜をあまりとらず、やわらかいものばかり食べている人は歯の表面に食べかすが停滞しやすくなりますので、むし歯リスクが上がります。
■寝る前に食べている
夕食の時間が遅い、甘いものを寝る前に食べる習慣がある、甘いお酒を夜寝る前に飲む、というような人は、たとえ寝る前に歯磨きをしたとしても、唾液によって十分に口の中が中性になっていない状態で眠ることになるのでむし歯ができやすくなります。
2.唾液が少ない
唾液には自浄作用や歯の再石灰化作用など、歯を健康に保つために欠かせない多くの働きがありますが、何らかの原因で唾液が減ると、それらの作用が失われてむし歯のリスクが高くなります。
唾液が減る原因としては、口呼吸、ストレス、加齢、病気、薬の副作用などがあります。
3.汚れを取り切れていない
歯磨きをしていても磨き残しが多い場合です。特に次のようなケースでは、磨き残しが多くなります。
■歯並びがよくない
歯が重なり合っているなどの場合、歯磨きの効率がどうしても落ちてしまい、重なっている部分にむし歯ができやすくなります。
■詰め物・被せ物が多い
詰め物や被せ物などは、歯との境目に汚れがたまりやすくなりますので、むし歯リスクが高くなります。
■歯磨きが自己流になっている
歯磨きはただやればいいというものではなく、汚れが溜まりやすいポイントをしっかりと磨かなければ効果が半減してしまいます。
■クリーニングを受けていない
たとえ歯磨きが上手にできていても、磨き残しは出てしまいます。そのような磨き残しが蓄積すると、むし歯になることがあります。
むし歯にかかりにくくするためにできること
糖分の摂取の仕方に気をつける
糖はむし歯菌の餌になりますので、摂り方には注意しましょう。甘いものはもちろんですが、糖質に関しても、食べる場合には短時間にとどめる、しょっちゅう口にしない、寝る前には口にしない、ということができていれば、むし歯リスクを高めることはほとんどないでしょう。
唾液を出すようにする
唾液がちゃんとでているか?に注意を払うことも大事です。ストレスを溜め込めない、口呼吸でなく鼻呼吸をするようにする、よく噛んで食べる、よく喋る、というようなことを意識し、お口の中が乾かないようにしましょう。
もし口の乾きが改善しない場合、口の中に汚れが停滞してむし歯リスクが高まるので、水をよく飲む、よくうがいをする、よく歯磨きをするなどといったことを意識して行うようにしましょう。
ブラッシング指導を受ける
むし歯になりにくくするためには、歯磨きを正しく行えていることが欠かせません。
また、ご自分のお口の状態に合った歯磨きの仕方というのもありますので、そのようなアドバイスを受けるためにも、一度歯科医院でブラッシング指導を受けてみましょう。
矯正治療をする
歯並びが悪い状態をそのままにしている場合、どうしてもむし歯になりやすい傾向は続いてしまいます。矯正治療をすることで歯並びが整い、歯磨きの効果が格段に上がり、むし歯リスクも下げられます。
定期検診・クリーニングを受ける
磨き残しの蓄積は歯科医院のクリーニングできれいに取り除くことができますので、定期的に行うことでむし歯を予防することができます。
特に詰め物や被せ物が入っている人は境目部分をきれいにするためにも、むし歯の再発が起こっていないかを確認するためにも、定期的な検診とクリーニングが欠かせません。