インプラントはどのくらい持つ?
インプラント治療をしたいと考えている方でも、治療費が他の治療より高いので、なかなか決心できない、という方もいるのではないでしょうか。確かに、インプラントは保険がきかないということもあり、治療費が高額ですので、どのくらい持つのかといったことも気になります。
今回は、インプラントがどのくらい持つものなのか、ということについてご紹介していきます。
インプラントは一生もの?
インプラントは人工物で、虫歯にもならないから、埋めたら一生持つ、と思われていることがありますが、それは誤解です。インプラントは確かに虫歯にはならないのですが、骨という生体に埋め込んでいるため、骨とインプラントとの間に感染を起こしたら、最終的には、歯周病と同様、抜け落ちてしまいます。
ですが、しっかりとお口のケアを行い、感染に対するコントロールを行ない続けていけば、半永久的に持たせるということも決して不可能ではありません。
実際に、インプラントを埋めてから30年、40年持たせている人は珍しくないと言われています。
インプラントの平均的な寿命
インプラントが行われるようになってから半世紀以上経ち、現在のインプラントはかつてに比べてかなり進化しているため、寿命自体も延びていると考えられます。
実際に、厚生労働省が過去に行なった調査によると、90〜94%の人が、インプラントをしてから10年以上インプラントを使い続けている、ということがわかっています。
インプラント以外の一般的な治療法であるブリッジの場合、そこまで持たせられる人は少数派ですので、この結果だけでもインプラントが長持ちする治療法であるということは言えるでしょう。
インプラントの寿命をできるだけ延ばすためにできること
インプラントの寿命というのは、患者さんの心がけ、ケア次第で長くすることが可能です。具体的には、以下のことに注意していくとよいでしょう。
信頼できる歯科医院を選ぶ
インプラントを成功させるためには、まず治療を受ける歯科医院選びが大事です。歯科医師のインプラント経験の有無、症例数、インプラントを行うための設備、衛生管理の仕方などを事前にホームページなどでしっかりと調べ、信頼できそうなところを選びましょう。
メンテナンスを怠らない
インプラントを長持ちさせるためには、毎日のお手入れをしっかりと丁寧に行うことがまず大事です。それを行なった上で、定期的に歯科医院での検診、クリーニング、噛み合わせのチェックといったことも行なっていく必要があります。