大人になってから歯並びが変わってきた!その原因とは?
一旦形作られた歯並びはずっと変わらない、と思われがちですが、実は、歯並びというのは、絶妙なバランスによって保たれており、ちょっとしたお口の変化によって意外と簡単に崩れてくるものです。
歯並びの変化は急に起こるわけではなく、徐々に現れてくることが多いので、気がついてみたら、なんだか昔と比べて歯並びや噛み合わせが変わったかも?という人もいるかもしれません。
今回は、歯並びや噛み合わせがいつの間にか変わってしまう原因、そしてその対策についてご紹介します。
大人になってから歯並びが変わる原因
歯周病
中年以降は、歯周病のリスクが増えます。
実際に多くの人が知らない間に歯周病にかかっている現実がありますが、歯周病が進行すると、歯を支えている骨がだんだんと少なくなってくるため、歯が移動しやすくなり、歯並びが変わってしまうことがあります。
親知らず
親知らずは、18歳くらいから生えてくる歯ですが、親知らずが生える際、特に横向きや斜めに倒れている場合、手前の歯を押す力が働き、歯並びが重なってくるなどの変化が起こってくることがあります。
歯の抜けたところや虫歯を放置した
虫歯などで歯を失い、抜けた部分をそのまま長期間放置していると、周囲の歯が移動したり、倒れたりしてしまい、歯並びや噛み合わせが変わってしまいます。これは、虫歯でかけた部分や、治療途中の状態を放置していても同様のことが起こります。
歯科治療によるもの
歯の治療をして詰め物や被せ物をして、高さを適正に入れたつもりでも、実際には元々の状態と変わってしまうことが多いものです、その結果、バランスがだんだんと崩れて噛み合わせや歯並びが徐々に変わってしまうことがあります。
歯並びが変わらないようにするための対策
歯並びや噛み合わせがだんだんと変わらないようにするための対策としては、次のようなことが挙げられます。ぜひ参考にして実践してみてください。
歯周病対策を若いうちからしっかりと行っておく
歯周病はほとんどの場合、長い期間をかけてゆっくりと進行していきます。進行した歯周病というのは、ほとんどが何十年も前に発症した歯周病を放置した結果です。
歯周病は、きちんとケアを継続することで予防もしくは進行を遅らせることが可能です。
ぜひ、若いうちから定期的に歯科に通い、歯周病ケアを受けておくようにしましょう。
虫歯や歯の抜けたところを放置しない
虫歯や治療途中の場所、そして歯を抜いた部分はできるだけ早く治療し、長い間放置しないようにしましょう。また、虫歯ができて治療を重ねると、その度に噛み合わせが変わりやすいので、なるべく治療しなくていいように、虫歯予防もしっかりと行っていきましょう。
問題を起こしそうな親知らずは早めに抜いておく
親知らずはきちんと生えない場合も多く、多くの人が親知らずのトラブルを経験します。親知らずが押して歯並びが変わるのも、それが起こっている最中はなかなか気づかない場合が多いので、親知らずの状態は若いうちにレントゲンを撮って確認しておき、問題を出すリスクがあるならば早めに抜いて、未然に問題を防いでおくようにしましょう。