長時間のスマホが顔や口の健康に及ぼす影響
毎日長い時間スマートフォンを見ている、という方も少なくないのではないでしょうか。いろんな機能があり、とても便利なスマホですが、長時間見ていると目への影響、自律神経への影響など、健康面への影響があると言われています。
実は、スマホの体への影響はこれだけではなく、顔のたるみやお口の健康にも影響があるのです。具体的にどのような影響があるのか、見ていきましょう。
顔がたるむ
スマホを見ている時、たいていは下を向いて、猫背になっています。また、無表情になっていて、口の周りの筋肉は衰えてしまいます。
そのため、顔や口元がたるみ、二重顎になったり、フェイスラインがたるんで老けたような印象にもなりやすくなります。皆さんも心当たりはないでしょうか?
口の健康への影響
スマホの長時間使用と口の健康には一見、関係がなさそうですが、実は次のような影響があります。
ドライマウスのリスク
長時間ずっと口を動かさないでいると、唾液腺が刺激されずに機能が低下してしまい、「ドライマウス」を引き起こすリスクがあります。口の中は唾液で潤っているのが正常な状態ですが、口の中が乾いてしまうことにより、自浄作用や殺菌作用、免疫作用などの唾液の有益な作用が起こりにくくなり、虫歯や歯周病のリスク、口臭が出やすい、粘膜が荒れやすいといった影響が起こってきます。
TCH、噛みしめが起こりやすくなる
TCHというのは、歯列接触癖というもので、上下の歯を接触させる癖のことです。歯というのは食事の時以外には噛み合わせないのが正常な姿なのですが、噛み合わせることが癖になってしまうと、歯や口周囲にさまざまな症状を起こします。これは、必ずしも強い力でなく、軽い力であったとしても症状を起こすと言われています。具体的には、歯の痛み、違和感、知覚過敏、顎関節症、頭痛、肩こり、首の痛みといった症状を起こすとされています。
また、TCHがあると、眠っている間に歯ぎしりを起こしやすくなり、それによってさらに状況が悪化する可能性もあります。
ちなみに、TCHは何かに集中している時に起こりやすく、スマホをじっと見ている場合にもこれが現れやすくなると考えられます。
できれば、スマホの長時間操作をやめるのが理想ですが、もし長時間使用する場合には、できるだけ下向きで猫背になるのを避ける、口周囲の筋肉を意識的に動かす、歯を食いしばったり噛みしめたりしない、ということを意識するようにし、悪影響から身を守るようにしましょう。