唾液検査(サリバテスト)は、唾液をお口から採取し、検査をして虫歯リスクを判定するものです。
虫歯は人によってできやすさに違いがありますが、それは、食生活、虫歯菌の数、唾液の性質などに左右されます。ご自分の唾液の状態から虫歯リスクを知り、虫歯予防に役立てましょう!
唾液には、お口の中を洗い流す「自浄作用」、細菌の活動を抑制する「殺菌作用」、初期虫歯を治す「再石灰化作用」などのような、虫歯を予防する作用があります。唾液の量が十分であれば虫歯にかかりにくいのですが、様々な原因で唾液が減ると虫歯リスクが高まります。唾液の分泌量を知ることで、適切な対策を取ることができます。
唾液には、食事の後に酸性に傾いたお口の中を中和する働きがあります。これを緩衝能といいます。この機能が落ちていると、酸で歯からミネラル分が溶け出し、虫歯になってしまいます。また、唾液の緩衝能は唾液の量が少ない場合でも低下します。
お口の中には様々な細菌が住んでいますが、虫歯菌の数が多いほど、虫歯にかかりやすくなります。この検査では、虫歯の発症に関わる「ミュータンス菌」、そして虫歯の進行に関わる「ラクトバチラス菌」の数を調べます。これらの細菌の数が多い場合には、ブラッシングをより丁寧に行ったり、歯科医院でのクリーニングをすることが推奨されます。また、バクテリアセラピーにより積極的に細菌バランスを改善することも可能です。
虫歯になる原因は人それぞれ違います。ご自分のお口の状態を知り、ご自分に最もあった対策を取ることが虫歯予防の近道です。唾液を詳しく検査することで、どのような点に気をつけてケアをすれば良いかというポイントがわかり、虫歯になりにくいお口にすることも可能です。
「歯が弱い体質」とあきらめず、是非一度、唾液検査をして、虫歯になりにくい環境作りを共に目指していきましょう!
グルコセンサーというのは、噛む能力を数値で測定することができる機械です。入れ歯を作製する前と作製した後にグルコセンサーで噛む能力を比較し、どのくらい噛む能力が向上したかを客観的に測定することができます。
グミを20秒間噛んでもらい、その後、グミのブドウ糖がどれくらい分解できたかを測定することにより、どのくらいの咀嚼力があるかをわずか6秒で素早く、簡単に判定することができます。
グルコセンサーによる検査は、保険が適用されます。当院でもグルコセンサーを導入しており、入れ歯製作時に良いものができたかの判断材料として、また治療改善をする上で役立てています。
池田会のイースト21デンタルオフィス 歯科衛生士 小林が「歯の磨き方をプロが伝授」で出演いたしました。