(2021年6月10日 参議院厚生労働院委員会 山田宏議員)
山田議員は、新型コロナ感染は、歯周病に関する世界でトップクラスの学術雑誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・ぺリオドントロジー」に出ていた論文から、新型コロナ感染症に関する次のような内容を引用し、口腔ケアの重要性について訴えました。
・歯周病のある人では12.8%が重症化、歯周病がない人では2.3%。
・歯周病のある人はそうでない人に比べて新型コロナで死亡するリスクが8.81倍、人工呼吸器使用の可能性は4.57倍違う。
歯の表面に溜まる歯垢(プラーク)の中に新型コロナウイルスが見つかっており、溜まったままにしていると新型コロナウイルスがずっと住みつき、新型コロナの感染のリスクが非常に高まる
詳しい内容については、ビデオをご覧ください。
歯の治療を受けたいけど、新型コロナウイルスのリスクが心配・・・という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、通常から感染対策をきちんと行っている歯科医院であれば、歯科治療が原因でコロナ感染が起こることはありません。
歯科医師は、常日頃から歯科治療における唾液や血液の飛沫から起こりうる肝炎やエイズなどの感染のリスクにさらされており、そのような感染症から身を防ぐよう、マスク、グローブ、ゴーグルの着用といった、徹底した対策を行っています。これは患者様に直接触れる歯科衛生士などのスタッフにおいても同様です。そのため、スタッフが患者様からコロナ感染を受けるということはまずありません。
もし仮に、新型コロナウイルスを持っていて症状の出ていないスタッフや、患者様がいたとしても、そこで感染が起こるリスクはまずないといって良いでしょう。
歯科医師など、患者様に触れるスタッフは常にウイルスが移らない、移さない対策を徹底して行っていますし、他の患者様で仮にウイルスを持っている方を治療したとしても、患者様ごとに診療台の徹底した清掃・殺菌、器具類の徹底滅菌、ディスポーザブルの使用、空気清浄を行っておりますので、その場にウイルスが残ることはありません。
近年の研究によると、お口のケアをしっかりと行っている人はウイルス感染を起こしにくくなるということがわかってきています。これはインフルエンザに関する研究によって明らかにされたもので、口腔ケアでお口の細菌をコントロールすることにより、ウイルスが体内の細胞に侵入しにくくなるというものです。特に歯周病菌はウイルスを体内に侵入させやすくする酵素を出すと言われています。ぜひ、こんな時こそ、しっかりとお口のケアをしておくことが大切です。
また、当院では予約制となっておりますので、通常、待合室に人が集まりすぎる状況はありません。空気の入れ替えなど、空気の管理も徹底して行っておりますのでご安心ください。歯科治療で危険が増す場合というのは、あくまでもその歯科医院が感染予防対策をしっかりと講じていない場合です。当院では常日頃より、最大限の感染予防対策を行っておりますので、ぜひ安心して歯の治療を受けにいらしてください。
コロナウイルスの感染経路は、「接触感染」と「飛沫感染」の2通りがあるとされています、空気感染ではありません。
エアロゾルによる飛沫感染に関しましては、皆様が歯科治療において特に懸念されることだと思います。歯科治療時に発生する水しぶきによって舞い上がるエアロゾルの7割は機械から出る水、残りの3割が削片や体液だとされています。従いまして、もしウイルスを持った方の治療をしたとしても、この中に含まれるウイルスの量は咳やくしゃみによって浮遊するウイルスに比べるとかなり少ない状態だと考えられます。
また、診療室では、治療時に発生する粉塵やエアロゾルから体を守るために、次亜塩素酸噴霧器、空気清浄機による換気や空気のコントールが常になされております。さらに、各チェアーに強力な吸引力を持った口腔外バキュームを設置しておりますので、粉塵やエアロゾルを確実に取り除き、患者様や術者がエアロゾルを吸入することを防ぐことができるのに加え、汚染範囲を狭い範囲に止めることができます。
落下したエアロゾルに対しましても、患者様ごとにチェアーを徹底清拭、殺菌しており、そこにウイルスが残ることもなく、接触感染のリスクもありませんので、どうぞご安心いただければと思います。
最後に、日本歯科医師会堀会長も報道番組で話していた通り、歯科医院で治療中に医療従事者ー患者間でコロナウィルスに感染した報告はありません。
当院は第一種歯科感染管理施設として認定されております。
ジョンズホプキンス大学が提供しているオンラインセミナーを修了しました。こちらのセミナーでは、感染期間、COVID-19の提示、およびそれがどのように伝染するかについての証拠を含めて説明されていました。歯科治療においても、取り入れるべき項目が網羅されておりましたので、当院へお越しの患者様へ安心となりますよう、院内環境を徹底させて頂きます。
昨今ニュースになっております2医院でのクラスター発生についてですが、歯科治療中に患者さんから感染したのではなく、社員同士で感染したと思われます。患者さんと接するときはマスクやグローブで感染予防していても休憩時間や昼食時には外すのでその時に感染したのではないでしょうか。
1人の感染者から4人の同僚に感染したと書いてあるだけで、患者さんから感染したとか、患者さんに感染させたとかは書いていません。
同僚4人が感染しているなら、その時期に受診している患者さんから陽性反応が出てもおかしくないと思いますが、出ていない。この感染経路は簡単に辿れるはずです。
その衛生士達も歯石取りはしていたでしょう、でも滋賀での感染者に受診者が出ていないのであれば、歯科治療で治療する人がマスクやグローブ等で感染防御していればたとえ感染者が治療したとしても、患者さんには感染しない。と考えられませんか?
歯医者のバックヤードで感染したことや大津市役所でもクラスターが発生していることを考えると、マスクやグローブをしない一般的な会社である、事務所やオフィスの方が感染リスクが高いのではないでしょうか。
池田会のイースト21デンタルオフィス 歯科衛生士 小林が「歯の磨き方をプロが伝授」で出演いたしました。